こんにちは、ザリガニです。
つみたてNISAについて、オンラインの証券会社によって取扱商品に違いはあるのかな? という疑問が湧きました。インターネット上で調べてみたところ、良いまとめ記事がありませんでした。
ということで、本記事でまとめてみました(2018年7月16日時点)。
’18年7月22日追記:金融庁が新たに3つの商品をつみたてNISAに追加したことに合わせて、記事を修正しました。(関連記事>>楽天・インデックス・バランス・ファンドはつみたてNISAで購入可能!)
’18年9月4日追記:金融庁は8月20日、りそなアセットマネジメントの「Smart-i 8資産バランス(安定型、安定成長型、成長型)」の3商品をつみたてNISAに追加したことをアナウンスしました。9月4日現在、この3商品はSBI証券では取り扱っており、楽天証券とマネックス庄家では取り扱っていないことを確認しました。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3つの大手オンライン証券会社について、取扱商品を比較しました。取り扱い商品に基づく証券会社決定の一助になればと思います。
本記事の概要は以下の通りです:
- SBI証券と楽天証券は、つみたてNISA全155銘柄中143銘柄を取り扱っている。
- SBI証券と楽天証券の取扱商品は142商品が共通で、お互い1商品だけ異なる商品を取り扱っている。
- マネックス証券では129本の商品を取り扱っている。マネックス証券でのみ購入可能で、SBI証券および楽天証券で購入不可な商品はない。取扱い銘柄上、マネックス証券に優位性はない。
- つみたてNISAの商品には直販型の投資信託があり、販売会社が限られている商品が一部存在する。
それでは、どうぞ。
もくじ
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各データの根拠資料
2018年7月20日時点で、155本の投資信託・ETFが対象商品となっています。
商品の一覧は金融庁のウェブサイトで公開されています。
最近の話題だと、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」や「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型、均等型、債券重視型)」がつみたてNISAの対象商品に追加されたのが記憶に新しいですね。
各証券会社のつみたてNISA取扱商品の一覧は下記リンクから:
各証券会社のつみたてNISAの取扱商品
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の取扱商品数を以下の表にまとめました。
証券会社 | 購入可能なつみたてNISA対象商品数 |
|||
インデックス型 投資信託 |
アクティブ型 投資信託 |
ETF | 計 | |
SBI証券 | 130本 | 13本 | 0本 | 143本 |
楽天証券 | 130本 | 13本 | 0本 | 143本 |
マネックス証券 | 117本 | 12本 | 0本 | 129本 |
SBI証券と楽天証券は143本、マネックス証券はやや少なく129本の取り扱いになっています。
取り扱い商品の有無一覧
上記の表のように、SBI証券と楽天証券の2社は、つみたてNISAの全155商品中143商品を扱っています。
次に出てきた疑問は、
- SBI証券と楽天証券の取り扱い商品は同じラインアップなのか?異なるラインアップなのか?
- マネックス証券だけで購入可能で、SBI証券及び楽天証券で購入不可の商品があるのかどうか?
でした。
ということで、各会社における取扱状況をまとめてみました。3社共通で購入可能なものは129商品でした。以下の表では、いずれかの証券会社で購入不可の商品を示します。×マークがついているのがその証券会社で取り扱っていない商品です、無印は購入可能な商品です。この表に載っていない商品は3社いずれでも購入可能です。
この結果から分かったことは以下の通りです。
SBI証券で購入可能、楽天証券で購入不可な商品は1点
- SBI資産設計オープン(つみたてNISA対応型)(三井住友トラスト・アセットマネジメント㈱)
楽天証券のみで購入可能、SBI証券で購入不可な商品は1点
- 東京海上・円資産インデックスバランスファンド(東京海上アセットマネジメント)
マネックス証券で購入可能な商品は、すべてSBI証券または楽天証券で購入可能
マネックス証券は129本の商品を取り扱っていますが、この129本はすべてSBI証券または楽天証券で購入可能なことが分かりました。
一方、SBI証券及び楽天証券両方で購入可能であるものの、マネックス証券で購入不可の銘柄は以下の通りでした。
SBIアセットマネジメント㈱ :
- EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド
- EXE-i つみたて新興国株式ファンド
- EXE-i つみたて先進国株式ファンド
アセットマネジメントOne㈱:
- たわらノーロード 最適化バランス(安定型)
- たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型)
- たわらノーロード 最適化バランス(成長型)
- たわらノーロード 最適化バランス(積極型)
- たわらノーロード 最適化バランス(保守型)
野村アセットマネジメント㈱:
- 世界6資産分散ファンド
フィデリティ投信㈱:
- フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040
- フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050
ブラックロック・ジャパン㈱:
- ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド
野村アセットマネジメント㈱:
- のむラップ・ファンド(積極型)
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3証券会社いずれでも購入不可の商品
以下の11商品はSBI証券、楽天証券、マネックス証券いずれでも購入できません。
これらの商品は直販型の投資信託だったり、一部の金融機関に販売を制限していたりしているようです。
実は、楽天証券ではセゾン投信の2商品(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドおよびセゾン資産形成の達人ファンド)を取り扱っています。しかし販売は個人型確定拠出年金に制限されており、つみたてNISAでは購入できない設定のようです。
なお、ひふみ投信については、姉妹ファンドの「ひふみプラス」としてSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入可能です。
また、ETFであるダイワ上場投信シリーズもつみたてNISAもSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入不可でした。
SBI証券では下記のような説明がありました。つみたてNISAではETFを除外しているようです。
SBI証券における取扱商品は、つみたてNISAでは公募株式投資信託となります。
出典元:SBI証券 つみたてNISAの取扱商品
まとめ
以上、本記事をまとめます。
- SBI証券と楽天証券は、つみたてNISA全155銘柄中143銘柄を取り扱っている。
- SBI証券と楽天証券の取扱商品は142商品が共通で、お互い1商品だけ異なる商品を取り扱っている。
- マネックス証券では129本の商品を取り扱っている。マネックス証券でのみ購入可能で、SBI証券および楽天証券で購入不可な商品はない。取扱い銘柄上、マネックス証券に優位性はない。
- つみたてNISAの商品には直販型の投資信託があり、販売会社が限られている商品が一部存在する。
ということが分かりました。
今後も、自分の勉強を兼ねてつみたてNISAの情報を集めていきたいと思います。
それでは、また。
’18年9月4日追記:金融庁は8月20日、りそなアセットマネジメントの「Smart-i 8資産バランス(安定型、安定成長型、成長型)」の3商品をつみたてNISAに追加したことをアナウンスしました。9月4日現在、この3商品はSBI証券では取り扱っており、楽天証券とマネックス庄家では取り扱っていないことを確認しました。
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関連記事です。
18年7月20日に金融庁は新しい3つの商品をつみたてNISA銘柄に設定したことを発表しました。この3商品はSBI証券・楽天証券・マネックス証券いずれでもつみたてNISAで購入可能です。