オフ会

つみたてNISAフェスティバル2019 に行ってきたよ!|内容の書き起こしと感想

こんにちは、ザリガニです。

 

2019年4月20日(土)、東京・赤坂で行われた「つみたてNISAフェスティバル2019」に参加してきました。

 

各テーマの内容を簡単に書き起こしました。1万字を超える記事になってしまったので、時間があるときにお読みください。

 

それでは、どうぞ。

注意:私自身がとったメモをもとに書き起こしたものですので、一部誤記や聞き違いがある可能性があります。その旨ご了承ください。明らかな間違い、解釈違いなどがありましたら、参加者の方、ご指摘いただけますとありがたいです。一部私自身が理解できなかった、聞き落した点は記載しておりませんのでその点もご了承ください。


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はじめに

「つみたてNISAフェスティバル2019」とは、金融庁が主催するイベントで、多くの方が資産形成に関心を持ってもらえるように設けられた会です。

金融庁はこれまでにも、つみたてNISA Meetup(愛称「つみップ」)という形で個人投資家との意見交換会を開催してきました。その一環で、年1回の大規模イベントであるつみたてNISAフェスティバルが開かれています。これまで2017年、2018年と開催されており、今回で3回目の開催でした。

 

私は去年に続いて、2回目の参加でした。

イベント概要

開催日時

2019年4月20日(土) 14:00~17:00

場所

赤坂インターシティーコンファレンス the Air

 

プログラム

  1.  田中内閣府副大臣挨拶
  2.  岡本和久氏 基調講話
  3.  長官に聞いてみよ~!
  4.  つみたて投資クリニック
  5.  パネルディスカッション ~金融業界に迫りくるITの波~

プログラムの詳細はこちらのリンクから。

 

以下、私がとったメモをもとに内容を書き起こしました。

オープニング・金融庁挨拶

司会はファイナンシャルプランナーの岩城みずほさん。以後の進行は岩城さんによって行われました。

金融庁はYoutubeでもチャンネル(こちら)をもっており、つみたてNISAの啓発や小学生への教育に取り組んでいることが紹介されました。

 

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内閣府副大臣 田中良生氏 ごあいさつ

田中氏:投資経験のない方にとって資産形成のきっかけとなるように、つみたてNISAの制度を2018年から始めて今に至る。現在、口座数は100万を超え、そのうち70%が20~40代の若者世代だ。若い方を中心に投資の層が広がるのは好ましい。とはいえ日本全国広げていく余地がまだまだあると思っている。

私も、(ルール上問題ないので)つみたてNISAを始めたところだ。つみたてNISAがより広い方々に認知されていただけたらと思う。

海外に転勤する人にとって、NISAの継続が難しいという声を聞いていた。今年度、税制調査会にも提言するようにしている。より使い勝手の良い仕組みを作っていきたい。

つみたてNISAフェスティバルも3回目の実施となり、今回のプログラムも充実している。

今回お越しいただいた金融庁長官の本気度を感じて頂きたい。一般投資家ブロガーの方々にもお越しいただいた。投資について分かりやすく説明・解説いただけるだろう。IT企業のパネルディスカッションでは、今注目のFintechにどのように取り組んでいるかを知ることができるいい機会だ。基調講演として今年も岡本和久さんにお話しいただくことになった。

春は心機一転、新しく何か始めるには良い季節だ。国民の皆さん、個人投資家の資産が芽吹いていけるようにサポートしていきたいと思う。

このイベンドをみんなで盛り上げていけたらと思う。

 

とのことでした。

岡本和久氏 基調講話

続いて、岡本和久さんの基調講話でした。

テーマは、「100年人生を通じてのお金との付き合い方」でした。

岡本氏:まずは、こんな話から始めたい。昨今、子供の虐待、家庭のDV、組織の不正、大国の自国優先主義といったニュースをよく耳にする。共通点は何なのか考えてみた。自分の意識が狭まっている、「自分の今」に凝り固まっているのではないだろうか。

視野や時間軸をもっと広く持ってほしい。

お金・投資のことを考えると、それは意識を広げていくことに役立つ。

 

私たちは何のために生きるのだろうか? 出世か? お金持ちになることか? いや、それは違う。 しあわせ持ちになることだ。死ぬときに「あー幸せだったな」と思えることだ。

私はしあわせの6角形とよく言っている。①金融資産、②健康、③家族、④友達・交友関係、⑤楽しみ・趣味、⑥社会貢献の6つの要素だ。この6つが広がっていると幸せだったな、と言えると思う。

 

人生は100年の時代になった

岡本氏:人生には3つのステージがある。学びの時代、働きの時代、そして遊びの時代だ。この3つのステージに沿って人的資産、金融資産、そして生きざまを築いていく。特に、自分の生きざまを後世に見せることで、後世の人的資産の形成につながると考えている。

 

お金の使い方とは?

岡本氏:学びの時代におけるお金の使い方とは何でしょう? 中高生にアンケートをしてみると、「お金のイメージは汚いもの、悪いもの」というイメージがある。これを「お金を稼ぐことはポジティブなことだ」というように変えていく必要がある。

このようなこともあって、子どもたちの教育もしている。子どもたちって人生の目的について考えたことはないんですね。だから「しあわせ持ち」になることだよって教えているんです。子どもたちには、学びの時代があって、働きの時代があって、人的・金融資産を築いていって、それで社会に貢献できるんだよ、って教えている。

 

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お金っていったい何だろう?

岡本氏:お金は感謝のしるしです。これを原点にして考えを変えてみるようにするんです。お金で世界がつながっているんですよって。

例えばチョコレート1枚を例にとってみる。例えばコートジボワールでカカオを作る。収穫する。はこぶ。工場で精製する。チョコレートに加工する。それぞれの過程で人が働いていて、その感謝に対してお金を払うということです。

お金+社会貢献+楽しみ=仕事、ということです。仕事を通じて世の中に貢献していくと、感謝がたまっていく。感謝がたまると信頼につながるということです。

 

ハッピーマネー四分法

岡本氏:ハッピーマネー四分法とは、「しあわせ持ち」への人生を方向づけるために、おカネを四つに分類することでです。「ためる」「ふやす」「つかう」「ゆずる」の4つのことだ。

皆さんは72の法則というものを知っていますか。資産を倍にするために必要な期間を計算するための法則です。今、普通預金金利が0.02%程度。この金利で資産を倍にするためには縄文時代から現在までの期間預けていないと2倍にならない。

 

投資の本質というのは、「お金をふやす」ということです。

つまり、「今すぐ必要ないお金」を「いま必要とする人・企業に使わせてあげて」、「そのお金を活用することで幸せな世の中にしてもらって」、「世の中から感謝のしるしとしてお金を増やして返してくれる」ということです。

時間軸と空間軸の話でいうと、お金を「つかう」は時間軸も空間軸も近いところにある。自分のために今つかうということ。お金を「ためる」のは、時間軸は長い、でも空間軸は短い。自分のためです。お金を「ふやす」のは、時間軸も空間軸も遠いところにある。

お金が築くご縁・ネットワークで、世の中とどうように付き合っていくかということなんです。

 

現代のお金の付き合い方

岡本氏:長寿化の時代、お金の重要性は増している。「1番のリスクは何か?」と考えると、それは「生活の質」が下がることだ。生活の質を守るために、今の収入から将来退職したときのためにとっておくということ。購買力を維持することそして投資によってプラスアルファを得ることだ。

18歳になったら投資を始めるべきだと私は考えている。投資先は全世界のインデックスファンドでよい。

なぜ全世界対象の投資なのか? それは私たちは世界中の企業に生活を支えられているからだ。それが国・地域、産業・企業、サイズ・スタイル、それぞれで分散されている。この分散されたファンドを持てばよい。

なぜインデックス投資なのかを説明したい。それはインデックス運用理論が進化してきたからだ。1960年代には効率的市場仮説という理論をユージン・ファーマが、70年代には敗者のゲーム論をチャールズ・エリスが、80年代にはアクティブ投資の算術論をウィリアム・シャープが提唱してきた。

そしてこれらに該当するファンドが実際に出てきた。つみたてNISAもこれらのファンドに投資することができる。たとえば、VTなら全世界40数ヵ国の約8000銘柄に投資できる。

空間軸を世界分散とするなら、時間軸は長期投資と言うことができるだろう。

 

手間をかけないで良いこと

岡本氏:長期投資は歯磨きのようなもの。毎日、当たり前のようにやりますよね。楽しくもないし、エキサイティングでもない。若い時には歯磨きしなくても困らないが、歳を重ねてくると困ってくる。忙しいからといって歯を磨かないことはないはず。そのくらい気楽にできる投資手法。

そして退職金は全部債券で運用して、あなたの資産を安定化されればよい。資産の取り崩しは、定率的に取り崩せばよいだけ。あるいは前期末の資産残高を余命で割ったものを取り崩し額とすればよい。

投資は投志、自分が生涯、そして後世にまで引き継げるような会社に投資をしてみればよいと思う。後の世代に、よりよい活動をする企業を残すためにも、利益の質の高い企業に投資してください。自社中心・短期利益志向の投資から幅の広い・質の高い投資になってくれたらと思う。

 

という感じでした。

個人的に受け取ったメッセージは、

  • 空間軸を広く、そして時間軸を長く持つこと
  • 人生の目的はしあわせ持ちになること
  • とにかく分散分散分散

ということでした。昨年のつみたてNISAフェスティバルで岡本和久さんが講演された資料(こちら)もあるので、参考にされてみてください。

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長官に聞いてみよ~!

長官に聞いてみよ~! というコーナーでは、金融庁の遠藤俊英長官が登壇されました。ファイナンシャルプランナーのカン・チュンドさんが聞き手となって、参加者から事前に受けて付けた質問を長官にぶつける、というコーナーでした。

 

Q. つみたてNISAのメリットを教えてください

遠藤長官:つみたてNISAで長期・分散による資産形成を図ってほしい。先ほどの岡本さんの歯磨きの話のように、毎日、毎月、知らないうちに増やせるようなくらいになってもらえたら。

カン氏:遠藤長官は投資をしているんですか?

遠藤長官:公務員なので、積極的にはやってこなかった。30数年前、中期の国債ファンドというものに投資をしていた。毎月毎月、証券会社の人がうちにお金を集金しに来ていたんですよね。その経験が成功した投資経験ですね。

カン氏:空間軸と時間軸、投資においてどっちが難しいですかね?

遠藤長官:時間軸ですね。どうしてもね、チャートを見てしまうと思うんです。下がったら売ってしまいたくもなる。昨年12月に相場が大きく下がったけれど、今は戻っている。人間、短視眼的になりがちだ。

カン氏:毎日相場を見ちゃって、焦っちゃうと。

 

Q. 金融機関は、顧客本位の業務運営をしてきたのでしょうか?

遠藤長官:金融機関には顧客本位の運営をするように呼び掛けている。でも反発を受ける。当然やってますよ、と。

金融機関にも収益やノルマがある。それは問題ない。でも目の前のお客さんのために真に役立つことをやっているのだろうか? 要はバランスなんですよ。販売する人はそのはざまにいる。今の金融機関は収益に寄っているように思える。その部分を改善してほしい。

カン氏:ファンドの販売における問題はありますか?

遠藤長官:消費者は新しい商品や流行ものを求めがちでもある。新しいものや流行ものの商品は販売側の回転売買や手数料稼ぎにもつながるように見えてしまう。実際に、1年前の流行で商品化されたものも、今や忘れ去られたものも多いだろう。

これから長期投資しますよ、という目的に向けて、納得して投資できる商品に投資できれば良い。「今これが流行って騰がっていますから、これに投資しましょうよ」というのはおかしいと思う。

販売窓口の手数料や回転売買も問題だし、外貨建ての保険商品もそうだ。外貨建ての保険証券は、「うちは保険商品ですから」といって手数料や運用詳細を出そうとしない。外貨建て保険だって運用部分もあるのだからその部分の手数料をお客様に開示すればよい。運用相当の部分を切り取って、投資信託の手数料とフェアに比較できるようにしたらいい。運用相当分のリターンの説明、為替リスクの説明をどれだけやっているのだろうか。

資金運用についてはフェアに比較できるような環境をつくりたい。保険会社は情報を開示しているというが、私が見てもわかる内容ではない。

カン氏:私もそう思います。もっと開示を促していきたいですよね。

 

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Q. 幼少期に必要な金融教育とはどんなもの?

遠藤長官:昔は金利がよくて預金でお金が増えていた。でも今は違う。親世代が投資経験がなかったのが投資が普及していない一要因かもしれない。だからこそ若いうちからの教育が大事だと考えている。

これからは、親が投資をすることを子どもに見せて、子どもに伝えていくという新しい金融資産形成の形が始まっていくのではないだろうか。

親子の金融教育というものは有効なのではないかと思っている。金融庁はTeam LABOと共同で親子向けのプログラムを実施した。子どもは面白がりながら学んでいくんですよね。それで、子どもが学ぶと親も一緒に学んでいるんです。

岡本さんの「お金は感謝のしるし」というのは私から見てもいいと思う。一方で実際のところ、「お金は汚いもの」という言葉に共感してしまう部分もある。「仕事はお金ではなくやりがいだったり社会への貢献度で評価するもの」みたいな部分もあったからだ。「お金をどう考えるか」は正面を切ってもっと考えないといけない。

投資は、金融機関とお客さんの立場で二律背反になり得る。二宮尊徳の言葉に「道徳なき経済は罪であり、経済なき道徳は寝言である」というものがある。お金と道徳は両立しなければならない。顧客の利益が金融機関の利益にもつながるようにならないといけない。

カン氏:短期売買と一緒で、短期決算でみてみると収益に寄ってしまう部分がありますもんね。

 

Q. つみたてNISAの今後の方向性は?

遠藤長官:今の制度をもっと使い勝手のいいものにしていきたい。具体的にはスイッチングを可能にすることや、つみたてNISAの恒久化だ。

私は財務省主税局にいたことがあるので、その内情がよくわかる。主税局がどこにケチをつけるのかも分かる。もちろん、彼らにはあらゆる省庁・部局から税制緩和の要望がくる。それに優先順位をつけてさばいていかないといけないのだ。

税制緩和というものは1年そこらで変わるものではない。毎年要望していかないといけない。要望を叶えるためには実績が必要だ。例えばつみたてNISAの拡大のスピード。1年ちょっとで100万口座を超えたのはアピール材料だ。国民がこれだけこの仕組みを求めていたんだということを示すことができる。

 

最後に、カンさんから遠藤長官に「ぜひ今後のつみっぷにも参加して」というお願いがあり、長官も「もちろん」と応じておしまいでした。

 

私の印象・まとめは以下の通りです。

  • 金融庁は証券会社・保険会社に対して、投資商品の手数料明示のため様々な働きかけを行っている。現行では到底不十分であり、国民がもっと理解しやすい形での情報提供を求めている。
  • 長期の時間軸で投資を行い、個人投資家と金融機関双方が利益を得られる関係をつくること。長期投資にコミットできる個人投資家のリテラシーも必要。
  • NISAの拡充・恒久化は今後も取り組み続けるとのこと。なんとも心強かったです。個人投資家もつみたてNISAを活用しつづけていくことで貢献していくことができるだろう。

という感じでした。

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つみたて投資クリニック

つづいて、個人投資家ブロガーさん4名によるつみたて投資クリニックでした。

資産形成の必要性は分かるけれど、色々と不安で踏み出せない。投資を始めてみたけれど、悩みが尽きない…。そんなあなたの不安や悩みを、有名投資ブロガーが解消します。

つみたてNISAフェスティバル2019 プログラムより引用

というお悩み相談室的なコーナーでした。

 

登壇されたのは次の4名、どなたも著名なブロガーさんです。

 

虫とり小僧さんの進行で、このセッションは進んでいきました。

 

Q1. 身近で儲かった話を聞かない。どれだけの期間やればいいの?

NightWalkerさん:少なくみて20~30年。それくらい見れば企業の利益が株価に反映されるだろう。そもそも儲かったとしても人に言わないだろうしね。

たぱぞうさん:20年はみないと、どっしりと構えられないですよね。シーゲル先生のデータからもそうですよね。

虫とり小僧さん:過去の成績ではあるが、長期で積立分散投資の効果がみてとれる。5年くらいの期間だと下落することはあっても、20年だとその効果が発揮されてきている。

 

Q2. 世にあふれる投資話が玉石混交状態で、自分が何をしたらよいかわからない

吊ら男さん:つみたてNISAの商品が良い商品だと思う。伝統的な商品、法的制度で守られたものの中から始めると良いと思う。その経験をもとにして、好奇心・興味を持ったものに手を広げてみるとよいのでは。

 

Q3. 昨年のように、現時点での推薦図書を教えてほしい

虫とり小僧さん:1年経ったからといって変わるようなものではない。昨年のおすすめランキングの中から数冊選んで読んでおけば問題ない。その他でいうなら、田村正之さんの人生100年時代の年金戦略が良いと思う。公的年金をどれだけお得に使い倒せるかを知ることができる。

吊ら男さん:私の本(毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資)を読んでいただけると嬉しい(笑) というのは冗談で、私も虫とり小僧さんと同意見。 その他でいうと、制度変更があったときの解説本を読んでおくと良いと思う。つみたてNISAの制度に変更があったとき…。みたいな感じで。

たぱぞうさん:インベスターZですかね(笑) というのは冗談ですが、私がおすすめするのはボーグルのインデックス投資は勝者のゲームですかね。ボーグルはバンガード社の創始者で、最近亡くなった方ですが。

NightWalkerさん:投資の前にそもそもお金のことを勉強しておいた方がいい。山崎元さんの人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいいがお勧めできる。

 

Q4. 自分だけ損した気がしている。マイナスの時の淡々と続けていたらその後の回復で報われたのに…(涙)

吊ら男さん:それは残念としか言えない。分散して、長期的に持っておくこと。上下の動きはあるけれど長期で見ると相場は右肩上がりに成長していく、ということをどれだけ信じて持ち続けられるかということだと思う。勉強もしながら信念をもって投資してほしい。

 

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Q5. 仕事で時間が足りません

たぱぞうさん:仕事が忙しくて時間がない人ほどインデックスファンドの積立投資に向いている。私は米国個別株もやっているが、情報の調査に時間がかかる。投資信託はパッケージで市場全体を買えるから、その市場を信じてみてください。

吊ら男さん:岡本さんの歯磨きの話を一緒。つみたてNISAは淡々と積み立てること。

 

Q6. 投資している人=仕事に身が入らないやつのように決めつけられないか不安です

たぱぞうさん:時代が変わってきたように思います。私がブログを始めたのは、職場の後輩たちから資産運用や投資のことを教えてほしいというニーズがあったから。10~20年経つともっと変わってくると思う。あとは、そもそも職場で投資をやってますとわざわざ言う必要もないかも。

NightWalkerさん:あえて投資の話をしなくてもいいかも。職場内で投資の話をしていて、他の人が投資話を自分のところに持ってきたところでしょうもない話も多かった。時代は変わってきている。確定拠出年金やNISAもでてきた。どんどんそんな雰囲気も変わっていくのでは。

虫とり小僧さん:個人投資家が集まる場として、インデックス投資ナイトやコツコツ投資家の集い、つみっぷなどがある。職場で話ができなくてもこんな場を活用してみて。

 

Q7. 長期投資では、どのタイミングで引き出すべきなのか?

吊ら男さん:気にしなくてよい。長期でやっていくものなので。20年というスパンなら、毎年毎年で全戦全勝を目指すのではなく、何勝何敗というかたちで考えればよい。トータルでプラスになればいいので。

 

Q8. 積み立て後の老後の資産の取り崩し方、出口戦略について知りたい。

NightWalkerさん:定率で取り崩すことが合理的。というよりも実際は、キャッシュフローの設計の方が大事だと思う。年金はいくらもらえるのか、持ち家の有無、老後も働くのか否かといったという点を考えること。それを決める要は自分自身だった。自分がこれらのことをどれだけ考えて、行動に移していくかだと思う。

 

Q9. 国内株式、外国株式、外国債券などもバランスをみて保有すべきでしょうか。

吊ら男さん:iDeCoやNISAの枠組みの中だけで考えるのではなく、全体でバランスがとれていればいいのでは。

虫とり小僧さん:ほどほどに分散していれば良いと思う。

 

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Q10. 投資信託を買っているが、米国株と世界株どちらに比重をおいて投資していくべきか

たぱぞうさん:僕はどちらかというと悲観的な見方をしている。日本やヨーロッパ経済が良くないという数字が出てきている。ドイツもそうだ。数字に対する引き出し・強さがあるのは米国だと思っている。

NightWalkerさん:私は全世界。投資の総和が全世界株式。それがニュートラルな考え方なのではないか。

虫とり小僧さん:実際のところ米国・全世界どっちもそんなに変わらない。自分が心地よいようにやりましょう。

 

Q11. 税金が不安です

NightWalkerさん:不安なのは分かる。でも税金は払ってしかるべきもの。それで私たちは公共サービスを受けている。

たぱぞうさん:消費増税とかだと目立ちますけど、社会保障関係といった見えにくい部分の税金があがってますよね。これからも可処分所得は下がっていくと思います。一緒に頑張りましょう(笑)

 

Q12. 今は2万円くらいプラスになっているので、元本割れする前に売って利益を確定させたくなってしまいます。

NightWalkerさん:論外です。全くお勧めしません。ここで踏みとどまれるかどうかが、投資で成功できるかの分かれ道だと思う。売っていいのはリバランスや年齢によるリアロケーションのとき。その他でいうと、定期的な取り崩しや予定された出金だけ取り崩せばよい。

 

Q13. ファンドの目論見書に前年の実質コストを明記して、実質コストでファンド比較できるようになったらいいのに…

吊ら男さん:私もそう思う。ぜひ金融庁から話を振っていただきたい。この意見吸い上げてください。

 

Q14. 同様のファンドで、より信託報酬が低いものが出た場合、それに切り替えた方が良いのか?

吊ら男さん:よっぽどの差なら乗り換える。そんなに差がないならそのまま、あるいは、新規買付分から乗り換えるのもよいかと。

 

という感じでした。

投資を行っていると誰もが出くわすであろう不安や悩みにお答えいただきました。

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パネルディスカッション  ~金融業界に迫りくるITの波~

最後のセッションは、Fintechに取り組むIT企業と有識者の座談会でした。

金融業界に参入しているIT関連企業!その新規参入の動きが資産形成を取り巻く環境に今後どのような変化をもたらすのか?有識者を交えてのガチンコトーク!

つみたてNISAフェスティバル2019 プログラムより引用

参加企業は、LINE Financial (株)、KDDI アセットマネジメント (株)、ソフトバンク (株)の3社でした。有識者として、ヤマゲンさんこと山崎元さん、「投資信託事情」編集長の島田知保氏さんもディスカッションに加わりました。

司会は金融庁の今井氏が務めました。

 

今井さん:今後の金融がどう変わるか議論していきたい。まずはどんな取り組みをしているのか、各企業より取り組みの紹介をどうぞ。

 

LINE

我々は「Closing the distance」というミッションを掲げて仕事をしている。LINE financialというサービスを通じて、金融業界のサービスをLINEが変えたい。Game Changerとしてどんなサービスを提供していけるか考えている。

これまで投資のハードルが高かった層に、新たなサービスをどう提供していけるかと考えている。

LINE payでは家計簿や決済サービスを提供し、キャッシュレスに対応している。Fintech部門のLINE financialとして、保険やフルラインの証券業務、今後は銀行業も参入する。「金融と人」のサービスを近づけられると考えている。

 

KDDI アセットマネジメント

我々はauとして通信サービスを提供している。au walletということで電子マネー、ポイントにも参入している。現在ポイントには1000万の残高がある。このwalletを中心に、スマホでワンストップ完結な金融サービスを提供したい。家計診断やライフプランの診断もできるようになる。

金融庁のNISAではないけれども、auはiDeCoを昨年2018年10月から提供している。iDeCoでは、年金残高や運用成績をスマホ内で確認できるようにして、ユーザーの体験価値を高める工夫・仕掛けをつくっている。

 

ソフトバンク

我々はもともとブロードバンドサービス、通信といった面で時代を先取りしてきた。次に我々が目指すのは「Beyond Carrier」だ。新規事業の中で、様々なサービスをどんどん開発・展開している。

Fintech分野における我々のサービスは、PaypayやOne Tap Buyだ。特にOne Tap Buyは投資のハードルを下げて、より多くの人に投資に触れてほしいと思ってサービスを提供している。

実際にOne Tap Buyのユーザーは若い投資家が中心だ。20~40代のユーザーが86%、投資初心者が83%を占める。この数字をみると、投資のハードルを克服できているのではないかと思う。

 

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今井さん:IT企業の参入について山崎さんはどう思うか?

山崎さん:金融機関が今までろくなことをしてこなかったので、外部から企業が入ってくる方が有望だと思うし、歓迎している。

どの企業も、ANT FINANCIAL(筆者注:中国のアリババグループの会社)みたいなことをしたいのではないかと思っている。アリババみたいなやつね。

今はポイントや○○ペイというサービスがとても増えている。キャッシュレスを普及させるには、決済手数料をうんと下げないといけない。アリペイは手数料がとても低い。

手数料収入は低いけど、その代わりに情報が入ってくる。紐づいてくる個人の情報を活用する方法もあれば、証券サービスの手数料で稼ぐ方法もある。どの企業がどのようなデータにターゲティングをしていて、どんなピースを集めようとしているのか、そこを注意深く見ていくといいのかなと思う。

 

今井さん:既存の金融事業のここが問題。俺たちがここをかえる、こう変える!というのがあればどうぞ。

LINE:ここが問題、というよりも金融機関は動くのが大変なのだと思う。既存の金融機関より、我々の方が機動的に動けるだろう。たとえばシステムの変更とか。我々は低コストとスピードに強みを持ってサービスを提供できるのでは。

KDDI:ターゲットをどこに置くかが問題なのかなと思う。au、docomo、ソフトバンクという通信事業者は顧客基盤をもっている。そのターゲットとなるところに適切に気づきを与えてきっかけを作る部分の役割を担えると思う。どこが問題というより金融機関と補完関係になれると思う。

ソフトバンク:いまだに口座開設の入り口はハードルがあると思う。本人確認やマイナンバーの提供などだ。スマホでサービスを展開していく中で、いかに簡易な形でサービスを提供できるかを考えている。

 

今井さん:なぜそんなに決済ビジネスに力を入れているのか?なぜそんなに熱心なのか?

LINE:昔は、決済そのものはなんらビジネスではなかった。現金をやりとりして終わり。でも、現金の管理自体にコストがかかっていた。おつり管理や夜間金庫に預けに行ったりとか。いかに現金管理の手間を低くするか、そこを代替できないかというところが決済サービスの発端。

KDDI:サービスの奪い合いになっては共倒れになってしまうから、スケールが大事。ユーザーに一度使ってもらって、「意外といい感じに使えるぞ」と思ってもらうこと、ユーザーエクスペリエンスを高めることが今の取り組み。心地よい決済体験、ということだ。スマホ一つで全部完結する、auを使えばポイントも付くし使えるし、といった形でファンになってほしいと思っている。

ソフトバンク:我々はyahooやpaypayで決済サービスを提供している。日常決済で便利になってほしいし、情報革新を通じて人々に幸せになってほしい。ポイントサービスに取り組む理由は、既存事業と新規事業のハブになってほしいからだ。自社経済圏の中でサービスを使ってもらってファンになってもらいたい。 お金を給料口座からキャッシュレス口座にいかに移せるかが一番の鍵だと考えている。ここをさらにスムーズに行けるとキャッシュレスが加速的に進めていけるのではと考えている。

 

今井さん:税制優遇(iDeCoやNISA)制度の位置づけは?

LINE:加入者にとっては1円でも安いなら使っていくだろう。サービス提供者としては、使っていただけるものには手を出していきたい。小口サービスには事業として手を出しづらいところがある。コスト的にうまく回せる仕事ができるならぜひ取り組みたい。

KDDI:税制優遇があるサービスにはぜひ取り組みたい。老後資金つくりには、NISAやiDeCoの仕組みだけでは足りない部分がある。これをフックに、本格的な資産形成に波及させていきたい。

ソフトバンク:LINEとKDDIさんと一緒だ。付け加えるなら、いかに分かりやすく見せるか、情報を提示するかだと思う。そして法令を遵守すること、長期ビジネスとして事業を運営しますという姿勢を見せることだと思う。

 

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今井さん:テクノロジーの発達と比べて、金融リテラシーはまだまだ足りていないと思うが?

山崎さん:つみたてNISA並みの商品クオリティを提供してほしいと思う。年間1%も手数料を取るようなダメロボアドバイザーみたいなレベルの低い商売はしてほしくない。コスト0.5%以下のようなファンド、良質なファンドで良い経験を与えてほしい。コストや手数料で稼ぐようなみっともないことはしてほしくない。

情報の利用については、その事業がどんな情報とどんなサービスに使われるのか、そのソースと使われ方を出来るだけ示してほしい。ただし、個人情報の保護に走るのはダメ。よくない議論になる。「こんなサービスができるのか!」といったポジティブな議論の方向性だ。

世界的にも、データでビジネスをするのはトレンドだ。日本でぐずぐずしていると置いていかれてしまう。消費者のリテラシーも上げていかないといけない。金融業界はマーケティングの解毒が必要だ。

伝えたいのは、つみたてNISA以上のクオリティ。以上。

 

今井さん:最後に、将来の展望について教えてください

ソフトバンク:「Beyond Carrier」の取り組み、新規事業を通じて、既存顧客に価値を与えていきたい。さらに魅力を発信して、外からの顧客にも来てほしい。この取り組みを続けていくので、ぜひ注目してほしい。

KDDI:スマートマネー構想によって、金融リテラシーの向上に寄与できると信じている。家計簿やライフプランサービスはその一例。家計簿やライフプランの結果を見て、次の資産形成アクション、それは貯蓄かもしれないし投資かもしれない、につながると思う。

LINE:あらゆるサービスで情報をシェアできるようにしたい。資産運用は「水泳」だと思う。最初は誰でも泳げない。おっかない。でも実際始めてみると泳げるようにもなるし、楽しい。そんなきっかけと継続のためのサービスを提供できると嬉しい。

 

という感じでした。

私の印象・まとめは以下の通りです。

  • 各種IT業界も金融事業への参入を積極的に行っている。ポイントサービスはそのきっかけであって、既存サービスをつなぐハブにしたい意図がある。
  • 銀行、決済サービス、証券、資産管理、ライフプランなどをワンストップ・ワンプラットホームで完結させ、自社経済圏に囲い込みたい思惑がある。
  • ターゲットは完全にスマホユーザー。ユーザー体験価値向上のためのサービスをいかに提供できるか、入口でのハードルをいかに下げられるかが課題。

 

最後に、登壇者のフォトセッションがあっておしまいでした。

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おわりに

個人的に一番印象的だったのは、金融庁長官である遠藤さんがつみたてNISAの使い勝手を良くしていくことに言及したことです。具体的な内容はスイッチングや恒久化といった点です。手数料透明化の話も含め、金融庁のトップからこのようなことが発信され、今後も継続的に取り組んでいくというコメントを聞けたことには大きな意義があると感じました。

 

岡本さんの話に、金融庁長官の話があり、一般投資家ブロガーさんも登壇、そしてIT企業による最近の業界動向、プログラムは盛りだくさんで、あっという間の3時間でした。

 

楽しかったー!それでは、また。

 

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本サイトの管理人・運営者のザリガニです。 東京で外資系化学系メーカーのサラリーマンをしています。 主に投資・家計・資産運用に関する記事を紹介します。ときどき運動や英語の勉強なども書く雑記ブログです。 趣味は運動と旅行。山登りと筋トレ、ランニングなど。犬と猫も好き。




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