投資

【結局どっちがいいの?】サクソバンク証券とSBI証券の米国株購入時の総費用を比較してみた話

こんにちは、ザリガニです。

今回は、サクソバンク証券とSBI証券で米国株取引にかかる総費用を比較してみた記事です。

 

サクソバンク証券は、大手ネット証券3社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)よりも低い取引手数料体系を提供しています。

また、DRIP(配当再投資)記事リンク)にも対応している点が大きな魅力です。

 

一方で、以下のような点からサクソバンク証券の海外株取引の口座開設や取引を見合わせている方も多いと思います。

  1. 特定口座に対応していない。一般口座のみ。
  2. 円貨決済のみ。株式購入時に為替レートに対して最大0.2%の為替手数料がかかる。

 

1点目の特定口座については、近い将来対応予定であることをTwitterや他のブロガーさんの記事で見かけるようになりました。そのうち実装されるでしょう。

 

私が気になっていたのは2点目です。

サクソバンク証券で海外株式の取引では、決済通貨は円貨のみ対応しています。約定金額に対して、為替手数料が実勢レートの最大0.2%発生します。

 

サクソバンク証券は取引手数料という点では他社よりも明らかに有利です。

さらに一歩進んで、円貨決済の為替手数料も考慮して総コスト(取引手数料+為替手数料)の観点でみると、既存のネット証券会社と比較して有利なのでしょうか?


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ちなみに、大手ネット証券3社のSBI証券、楽天証券、マネックス証券において、米国株取引の取引手数料は横一列で同じです。為替手数料という点では、住信SBIネット銀行を活用できるSBI証券が一歩抜き出ています。

このことから、米国株取引をする際、この3社の中ではSBI証券がコストの面から使い勝手が良いといえます。

 

私はサクソバンク証券の手数料が円貨決済のみで、為替手数料が0.2%という点がずっと引っかかっていました。その一方で、DRIP制度の魅力は大きく、本制度をサクソバンク証券で活用したいと思っていました。

 

ということで、サクソバンク証券でも安心して投資できるかどうか、あるいは積極的に利用していくべきか、投資の方針を決めるために以下の検討を行いました。

検討したこと:

サクソバンク証券とSBI証券の取引を総費用(約定代金+取引手数料+為替手数料)で考えると、どちらが有利なのか?

 

個人的な見解ですが、結論を先に述べます。

為替レート:1ドル95円~120円の場合において、

  • 約定金額が1,100~6,000ドルの場合、SBI証券およびサクソバンク証券の間で総費用(約定代金+取引手数料+為替手数料)の差は最大でも360円(0.05%)程度である。ほとんど優劣はないので、どちらで取引しても良い
    • 取引はどちらでも良い。DRIPを使いたい、SBI証券で取り扱っていない銘柄を買いたいのであれば、サクソバンク証券で購入する。
  • 約定金額が7,000ドル以上の場合SBI証券の方が600~1,000円以上総コストは安い
    • この手数料差が気になるのであれば、SBI証券で購入。気にならないのであれば、サクソバンクでも購入可能。

という感じでした。

 

検討の詳細を以下に示します。

それでは、どうぞ。


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サクソバンク証券と大手ネット証券3社の手数料概要

取引手数料の比較

大手ネット証券会社3社(SBI・楽天・マネックス)の中で、取引手数料は同じです。

一方で、サクソバンク証券の取引手数料は0.2%で、最低手数料は5ドル、最大手数料は15ドルです。

 

サクソバンク証券は、1回当たりの売買手数料が0.2%であり、他社3社の半分以下の手数料を打ち出しています。手数料の下限は5ドルで共通であるものの、手数料の上限は15ドルと、こちらも低水準です。

米国株式・ETFの
取扱い銘柄数
売買手数料
(1回あたり)
最低
手数料
上限
手数料
サクソバンク証券 6,130 0.20% 5ドル 15ドル
SBI証券 約1,500 0.45% 5ドル 20ドル
楽天証券 約1,500
マネックス証券 約3,300

データ元:サクソバンク証券プレスリリースならびに
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の各サイトから(18年9月20日時点、筆者調べによる)

 

手数料の更なる詳細・比較については、以下の記事に詳しくまとめています。手数料と約定金額の関係、手数料負けしない取引額の水準をまとめています。

【業界最安水準】サクソバンク証券の米国株取引手数料が安い話|SBI、楽天、マネックス証券と比較してみたよ!こんにちは、ザリガニです。 先日18年9月18日、サクソバンク証券が海外株式の取扱いを開始したことを発表しました。(プレス...

 

為替手数料の比較

為替手数料について、大手ネット証券3社(SBI・楽天・マネックス)の中では、住信SBIネット銀行を活用した取引・連携ができるSBI証券に強みがあります。

(関連記事>>【株取引におすすめのネット銀行と証券会社】住信SBIネット銀行とSBI証券で投資資金管理を自動化する話

 

住信SBIネット銀行の外貨積立で米ドルを購入すると、1ドルあたりの手数料は2銭です。住信SBIネット銀行で購入したドルはSBI証券に無料で振替出来ます。楽天証券・マネックス証券では1ドルあたり25銭の手数料が発生します。

 

一方、サクソバンク証券の為替手数料は為替レートに対して最大0.2%です。1ドル100円のとき20銭、1ドル110円なら22銭といった具合です。

注意する点は、「為替レートに対して0.2%」という仕組みになっていることから、為替の動きに応じて、為替手数料も動くという点です。

 

したがって、SBI証券とサクソバンク証券の総取引コストを算出するにあたっては、2つの観点から検討する必要があります。

  1. 約定代金(= 1株株価 × 購入株数)

    → 約定代金に応じて手数料が変わるため。

  2. 為替レート

    → サクソバンク証券の為替手数料が為替レートに応じて変わるため。

 

上記の状況を踏まえ、以下の検討内容を設定しました。

検討内容:

SBI証券とサクソバンク証券で米国株取引をした時の総費用(約定代金+取引手数料+為替手数料)について、約定代金と為替レートごとに算出し、どちらが有利かを明らかにする。

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総費用の検討詳細

検討した詳細を以下に示します。

先述の通り、本検討は約定代金と為替レートの2つの要素で検討する必要があるため、それぞれ以下のような条件を設定し、組み合わせてみました。

  • 約定代金の検討範囲:

    1,100ドルから30,000ドル

  • 為替レートの検討範囲:

    1ドルあたり95円から120円

約定代金の下限の1,100ドルは、大手ネット証券3社で米国株取引をする際に手数料負けしない額の目安です。上限の30,000ドルはとりあえず適当に設定しました。

 

計算式

計算式は次の通りです。

  • サクソバンク証券:

    { (株価 × 株数)+ 取引手数料 }× 為替レート × 1.002
    *末尾の1.002は為替手数料の0.2%分です

  • SBI証券:

    { (株価 × 株数) + 取引手数料}× (為替レート + 0.02円)

 

計算例

約定代金(株価×株数)が3,000ドル、為替レートが1ドル100円の場合

  • サクソバンク証券の総費用:
    • 取引手数料:3000ドル×0.2%=6ドル
    • 為替手数料込みの為替レート:100円/ドル × 1.002
    • 総費用:(3000ドル+6ドル)× 100円/ドル × 1.002 = 301,201円

 

  •  SBI証券の総費用:
    • 取引手数料:3000ドル×0.45%=13.5ドル
    • 為替手数料込みの為替レート:1ドル100円+1ドルあたり0.02円=100.02円/ドル
    • 総費用:(3000ドル+13.5ドル)× 100.02円/ドル = 301,410円

この場合の総費用は、SBI証券が209円低い、という結果になりました。

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検討の結果

上記の計算式に基づいて、

  • 約定代金(株価×株数)が1,100~30,000ドル
  • 為替レートが1ドルあたり95円~120円

の場合の結果をまとめました。

 

サクソバンク証券とSBI証券のコスト差

以下の表は、サクソバンク証券とSBI証券についてどちらの総費用が安いかを示しています。為替レートごとにまとめました。青色セルはSBI証券の方が低コスト赤色セルはサクソバンク証券が低コストであることを示します。

例えば、「約定額1,100ドルかつ1ドル95円の場合、SBI証券が188円コスト安」、「約定額5,000ドルかつ1ドル120円の場合、サクソバンク証券が98円コスト安」というような読み方です。

 

サクソバンク証券とSBI証券の総費用

参考までに、両証券会社での総費用も下記に示します。こちらの単位は万円です。

「約定額1,100ドルかつ1ドル95円の場合、サクソバンク証券の総費用は10.52万円、SBI証券の総費用は10.50万円」といった感じです。緑字は総費用が安い方の証券会社を示します。

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結論

上記の検討を踏まえ、個人的な見解ですが、結論を以下のようにまとめたいと思います。

まず、結果の項で示した表をさらにシンプルにしてみました。

約定金額が1,100~6,000ドルの範囲、為替レートが95~120円の範囲において、サクソバンク証券とSBI証券の総費用の差は最大でも360円でした。

私の感覚からすると、この差は証券会社をどちらか一方に決定づけるほどの差ではないと判断しました。6,000ドル×120円/ドル=720,000円のケースでも、最大360円程度(0.05%)の差です。

 

ということで、結論です。

為替レート:1ドル95円~120円の場合において、

  • 約定金額が1,100~6,000ドルの場合、SBI証券およびサクソバンク証券の間で総費用(約定代金+取引手数料+為替手数料)の差は最大でも360円(0.05%)程度である。ほとんど優劣はないので、どちらで取引しても良い
    • 取引はどちらでも良い。DRIPを使いたい、SBI証券で取り扱っていない銘柄を買いたいのであれば、サクソバンク証券で購入する。
  • 約定金額が7,000ドル以上の場合SBI証券の方が600~1,000円以上総コストは安い
    • この手数料差が気になるのであれば、SBI証券で購入。気にならないのであれば、サクソバンクでも購入可能。

 

約定金額が9,000ドルを超えてくると、総費用の差は1,000円以上となってSBI証券が有利になります。このコスト差を気にするかしないかは個人の考え次第かなぁと思います(個人的に)。

 

SBI証券で
口座開設
サクソバンク証券で
口座開設

その他サクソバンク証券とSBI証券で考慮する点

取引する証券会社を選択するにあたり、考慮しておいた方がよいと思った点をいくつか挙げておきます。

売買を繰り返すとき

SBI証券の場合、ドルで買付・購入します。売却するときもドルで売却し、口座にはドルが入ります。

サクソバンク証券では、売却する際も円貨に両替されて口座に入金されます。この際にも為替手数料が発生します。

ですので、サクソバンク証券では売買回数をむやみに多くすると、為替手数料がかさんでしまいます。バイ&ホールドで長期投資できるような銘柄の購入が向いているでしょう。

 

配当金の受領

SBI証券は現地通貨で配当金が入金されます。米国株なら米ドルです。配当金を米ドルで受け取ってそのまま再投資をしたり、別の銘柄の購入にあてることができます。

一方、サクソバンク証券は米国ドルの配当が円貨両替されたのちに入金されます。この際にも為替手数料が発生します。配当金を用いて同じ銘柄に再投資をする場合、あるいは別の銘柄を購入する場合、買付取引時に円からドルへの為替手数料が再び発生するという点は認識しておいた方がよいでしょう。

 

DRIP制度

サクソバンク証券のメリットはDRIP(配当再投資)が使えることです。上の項「配当金の受領」で配当金にも為替手数料がかかり、次の取引にも為替手数料がかかると述べましたが、DRIPを使えばこの懸念はクリアできます。

DRIPによる株式付与は1株単位であり、端株に対応していないのが残念ではありますが、それでも利用価値の高い仕組みだと私は考えています。DRIP再投資時の手数料がかからない点、外国源泉徴収分のみ控除された額が再投資される点、配当のたびに即時株式が付与される点、といったメリットがあるからです。

しかも米国は年間4回の配当をする企業が多いですから、DRIPを受ける機会も多くあります。

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出入庫の関係

サクソバンク証券は海外株について、他の証券会社からの入庫を受付けることを発表しました。出庫は未対応のようです。

SBI証券は入庫・出庫いずれも対応しています。

 

私はDRIPを使いたいと思っていたので、以下の2つのオプションが取れるかなと思いました。

  1.  SBI証券で継続的に買付を行い、DRIPを受けたい銘柄をサクソバンクへ出庫する。
  2.  直接サクソバンクで買付を行い、DRIPを受ける。

とはいえ、どちらの手法が良いかはまだ結論付けていません。

ある程度の株数を保有している銘柄(1株以上の配当が見込める銘柄)で、DRIPのメリットを享受できるものを移管するのが良いのかもしれません。

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ただし、サクソバンク証券は現時点で出庫に対応していないので、一度サクソバンクに入庫してしまうと他の証券会社に出庫できなくなります。ここは要注意ですね。

 

おわりに

以上のように、サクソバンク証券とSBI証券の総費用を計算してみました。

為替手数料を考慮した場合、サクソバンク証券の方がコスト高になってしまうかも?という懸念が今回の検討のきっかけでした。

検討の結果、1,100~6,000ドルの約定金額の範囲内において、総費用はほとんど同一ということが分かりました。ひと安心です。これでサクソバンク証券でもコストを気にすることなく取引ができると思います。

 

とはいえ、特定口座が対応されたら、の話になりますが…。

特定口座に対応したら、私はいくつかの銘柄、タバコ銘柄(BTIやPM)やAT&Tあたりは移管してみようかなと思います。今後大きく買増しをしなさそうな銘柄で、DRIPによる自己増殖がみこめる銘柄たちです。これが叶うと、配当のたびにこれらの銘柄は勝手に株式数が増えていくことになるでしょう。

 

先述のように、サクソバンク証券とSBI証券それぞれで良い点・特長がありますから、自分の投資目的に応じてうまく使い分けたいですね。

 

それでは、また。

 

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