投資

サクソバンク証券で海外株のDRIPを活用するには、まとまった資金が必要な話

こんにちは、ザリガニです。

 

サクソバンク証券では、他社と比較しても低い水準で手数料が海外株取引ができること、更にはDRIP(配当再投資)にも対応していることを知り、一人うきうきわくわくしていました。

 

ただし、そのDRIP制度が一部使いにくい面があるように思えてきました。

ある一定程度の資金量を投資しておかないと、DRIP制度の恩恵を受けられない」ということです。

 

その背景をまとめました。

それでは、どうぞ。

 

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問い合わせのやりとりの経緯

サクソバンク証券の海外株取引で、いくつか不明な点があったため、先方の問い合わせ窓口と何度かやりとりを行っていました。

 

その中で、DRIPについて以下のような回答を当初頂いていました。(DRIPについての解説記事はこちら

 

やりとりを抜粋します。

ザリガニ
ザリガニ
端数対応をしていますか?
(例えば1株100ドルの銘柄に、10ドルの配当が生じた場合、0.1株単位の割り当てとなりますか?)
サクソバンク
サクソバンク
端株対応しております。

 

その後サクソバンク証券より修正連絡が・・・

その後しばらく経ってから、先方から連絡がやってきました。

サクソバンク
サクソバンク
1株未満の部分につきましては再投資することができません。その部分のみキャッシュで清算いたします。
先日は誤ったご案内をしてしまい申し訳ございませんでした

という内容でした。

 

これはなかなかにまずいぞ・・・?

と思うようになりました。

 

端株が割り当てられないとなると、毎回1株を超えるような配当額を受領しないと、DRIPの恩恵が受けられないぞ、と。

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サクソバンク証券のDRIP制度を再確認

サクソバンク証券が提供するDRIP制度のサービスは、以下の通りです。

  • 配当額が1株の価格以上の場合、その分が株式で付与され、再投資に回る。
  • 1株未満の部分については再投資ができない。この部分はキャッシュで清算される。

 

例を挙げます

時価20ドルの銘柄を保有していた場合、

  • 受領配当金が20ドル未満だったら、DRIPを申請していても配当はすべてキャッシュで支払われる。
  • 受領配当金が20ドル以上だったら、20ドルを超える分は株式で、20ドル未満の部分はキャッシュで支払われる。(配当金が30ドルなら、1株と10ドル*。配当金が95ドルなら、4株と15ドル*が配当で支払われる)

*ザリガニ注:サクソバンク証券では、実際は円貨換算されたのちに円で配当が支払われます。

 

さらに具体例で考察してみます

1銘柄で10,000ドルを運用する場合

株式A(時価20ドル)を500株、計10,000ドル相当を保有しているとします。

配当利回りは4%で、四半期毎、計4回/年の配当とします。この場合、四半期ごとの配当金は100ドルとなります。(=10,000ドル*利回り4%*配当4回/年)

DRIPで受領するとなると、1株が時価20ドルなので、配当金が100ドルの場合、5株分が割り当てわれることになります。(配当金の源泉徴収税は考慮していません)

500株が505株になるということですね。

 

1銘柄で1,000ドルを運用する場合

引き続き株式Aのケースで考えます。

投資金額規模が10分の1の額、すなわち時価20ドルを50株(1,000ドル相当)保有している場合を考えてみます。この場合、配当金は10ドルです。

配当金は株価の20ドルに満たないので、配当金は10ドルそのままキャッシュとして支払われます。

この場合、株数に変化はありません。

 

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投資総額ごとの配当額

株式AがDRIPで受ける恩恵を以下の表にまとめました。

投資総額(元本部分)の増加に伴って、配当額は増えていきます。その額に応じて、配当として割り当てられる株数も増えていきます。端数部分は現金で支払われます。

1株20ドルの銘柄をDRIPで受領する場合

ぱっと見、特に問題はないように思えます。

 

問題となってくるのは、1株あたりの株価が高い銘柄の場合です。

 

1株50ドルの銘柄のケース、1株100ドルの銘柄のケースを以下に示します。

銘柄Aと同様に、計10,000ドル相当を保有しているとします。配当利回りは4%で、四半期毎、計4回/年の配当とします。すなわち、配当受領額そのものは100ドルで同一です。違いは1株の価格と保有株数となります。

1株50ドルの銘柄の場合

1株50ドルの銘柄をDRIPで受領する場合

配当を株式で得るためには、最低5,000ドルが必要となることが分かります。5,000ドル未満では、DRIPによる再投資効果はありません。

 

1株100ドルの銘柄の場合

1株100ドルの銘柄をDRIPで受領する場合

1株が100ドルとなると、配当を株式で得るための条件はさらにハードルが上がります。最低10,000ドルの投資が必要となることが分かります。10,000ドル未満では、DRIPによる再投資効果はありません。

まとめ

上記で行った検討をまとめます。

投資総額とDRIPによる株式付与の関係を、銘柄の1株株価別(20ドル、50ドル、100ドル)にまとめてみました。以下に表で示します。

DRIPによって付与(配当再投資)される株数

投資総額(元本)が大きくなくても、1株の価格が低い銘柄であればDRIPの効果を受けやすいことが分かります。一方で、1株の価格が高い銘柄では、ある一定程度のまとまった資金が必要となってきます。

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その他考慮するべき点

今回は、計算を簡単にするために、配当金にかかってくる税金を考慮しませんでした。

実際には配当金にかかってくる税金も考える必要があります。

米国株でW-8BENを提出している場合は、10%が源泉徴収されます。していない場合は30%源泉徴収されます。ですから、源泉徴収後の配当金額がその銘柄の単位価格を超えていないと、株式で再投資されません。

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ちなみに、DRIPの再投資に伴う株式の購入手数料はかからないとのことです。

終わりに

ということで、サクソバンク証券でDRIPを活用するためにはある一定程度の資金が必要です。

 

端株対応がされていないのはちょっと想定外でした。

10,000ドルとか、30,000ドルを超える個別銘柄投資をビジバシする投資家の方はそれほど関係のない話かもしれませんが…。

私の場合、米国株個別銘柄・ETFを購入する際は、20~30万円単位(2,500ドル前後)で行うことが多いです。この額の水準だと、なかなかDRIPの影響を享受できません。

 

要検討ですね。

 

次回の記事では、具体的な銘柄と株価を用いて掘り下げてみようと思います。

それでは、また。

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本サイトの管理人・運営者のザリガニです。 東京で外資系化学系メーカーのサラリーマン(研究開発職)をしています。 主に投資・家計・資産運用に関する記事を紹介します。ときどき運動や英語の勉強なども書く雑記ブログです。 趣味は運動と旅行。山登りと筋トレ、ランニングなど。犬と猫も好き。




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