【書評】世界のエリート投資家は何を考えているのか、何を見て動くのか

こんにちは、ザリガニです。

今回は「世界のエリート投資家は何を考えているのか、何を見て動くのか(アンソニー・ロビンズ著)」について紹介します。

本書から得られる大きな学びは以下の2点です。

  • 経済的自由を達成するためのお金の原則
  • 投資界の超大物たちに聞いた「自分が築き上げた資産を子孫に譲れないが、投資原則だけは子孫に教えることができるとしたら、どんな投資原則を教えるか?」の回答

 

米国株投資の推奨書籍

米国株では、共通のお勧め図書としていくつか紹介されています。

  • 株式投資:ジェレミー・シーゲル
  • 株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす:ジェレミー・シーゲル
  • 敗者のゲーム:チャールズ・D.エリス
  • ウォール街のランダム・ウォーカー:バートン・G.マルキール

これらの本では、なぜ長期投資の重要性、投資先として米国株の魅力、インデックス投資の有用性などについて述べています。

今回は「世界のエリート投資家は何を考えているのか」について紹介します。私は上記4種の本を読んだこと、以下のブロガーの方々の影響を受け、日本株から米国株へのシフトを少しずつ進めています。

関連記事>>【米国株初心者】影響を受けた投資家ブログの紹介

これらの本は具体的なデータに基づく議論・考察がなされており、多くの勉強があるものの、私にとっては若干固めの内容でとっつきにくい部分がありました。

 

世界のエリート投資家は何を考えているのか、何を見て動くのか

「世界のエリート投資家は何を考えているのか、何を見て動くのか」の著者アンソニー・ロビンズは投資家ではなく、自己啓発作家及びコーチングを生業にしている人です。彼がコーチングをした著名人には、ビル・クリントン前大統領、 世界的投資家のジョージ・ソロス、俳優のアンソニー・ホプキンス、 テニス・プレーヤーのアンドレ・アガシなど、様々な分野の方がいます。

 

そんな彼が投資・資産運用について筆をとったのはなぜなのでしょうか?

本書にはこんな記載があります。

ナポレオン・ヒルの著書『思考は現実化する』も気に入った。ヒルは20世紀初頭に20年の歳月をかけて、アンドリュー・カーネギー、ヘンリー・フォード、セオドア・ルーズベルト、トーマス・エジソンをはじめ とする偉人500人にインタビューし、「何が偉人をつくり上げたか」を本にまとめた。(中略)

ナポレオン・ヒルの探求に、私は大いに触発された。ヒルの著書と同じく、本書は「現代の偉人」のエッセンスを抽出しようとする試みである。(中略)

私が本当に読者に提示したいのは、単なる成功するための思考・実行法を超えた、より明るい将来を築くために誰もが使えるリアルなプランや道具だ。 個人の資産を一新するための青写真、ハンドブックを執筆したかったのだ。(中略)

そんな「真の専門家」の洞察を誰でも実行に移せる形で読者に伝えること ── それが、本書の目的だ。

出典元:アンソニー・ロビンズ. 世界のエリート投資家は何を考えているのか、何を見て動くのか

著者はそのコーチングの実績をもとに、通常はインタビューに応じないことが多い「投資界の真の専門家」から投資に関する情報を収集し、本書ではそのエッセンスを有用な形で読者に提供しています。

本書で記載されている主な内容は次の通りです。(詳細な目次は本記事の末尾にも記載したので参考にしてください)

  1. お金と投資の原則
  2. 働かなくても、一生続く収入源を築き上げる、経済的自由を達成すること
  3. 自動的にお金が貯まる貯蓄・投資プランの作成法、「働かなくてもお金を稼げる方法」
  4. どんな経済下でも確実に利益を出せる「黄金のポートフォリオ」
  5. 「投資界のカリスマ」たちのマネー戦略

1~3に関しては、自分のお金と人生をどう管理するか?なぜ投資をする必要があるのか?経済的自由を達成するためにはどうすればいいのか?といった点にフォーカスを当てています。

4~5に関しては、特に本書がユニークである点です。著者は、金融界の大物たちに「自分が築き上げた資産を子孫に譲れないが、投資原則だけは子孫に教えることができるとしたら、どんな投資原則を教えるか?」と片っ端から聞いて回っています。さらに、超富裕層しか相手にしない大物、世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターのレイ・ダリオには、一般人向けにアレンジした「黄金のポートフォリオ」を聞き出して具体的に示しています。

  • 経済的自由を達成するためのお金の原則
  • 投資界の著名人に聞いた「自分が築き上げた資産を子孫に譲れないが、投資原則だけは子孫に教えることができるとしたら、どんな投資原則を教えるか?」の回答

この2点が本書の目玉です。著者はコーチングの専門家だけあって、「なぜ?」を納得・腹落ちさせ、それを具体的な行動に結びつけるための流れは秀逸です。

 

なお、経済的自由の考え方、計算方法については以前の記事でも示しているので、参考にしてみてください。

関連記事>>経済的自由を達成する話①:「夢の実現」コストとは?

 

本文はここまでです。

それでは、また。

 

以下、補足情報です。

補足情報

参考:インタビューを行った著名人たち

  • カール・アイカーン:「物言う株主」として知られる、株式会社アイカーン・エンタープライズ創業者。投資総額約1兆7000億円のファンドを運営
  • デイビッド・スウェンセン:イェール大学のCFOとして、資産を10億ドルから239億ドルに成長させ、27年間で年利回り13.9%という実績を残した投資家。「機関投資界のウォーレン・バフェット」とも呼ばれる
  • ジョン・C・ボーグル:投資信託運用会社であるバンガード・グループの創業者
  • ウォーレン・バフェット:オマハの賢人、史上最高の投資家とも称される、バークシャー・ハサウェイ会長兼CEO。「バリュー投資」で巨額の利益を生み出す
  • ポール・チューダー・ジョーンズ:年平均99%超というリターンをたたき出した先物取引の天才。1987年のブラック・マンデーなどを正確に予測した。
  • レイ・ダリオ:世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者。資産規模は1600億ドル。「ヘッジファンドの帝王」とも呼ばれる。
  • メアリー・キャラハン・アードス:2兆5000億ドルの資産を運用する、JPモルガン・アセット・マネジメントのCRO。2005年にフォーブス誌の「もっとも影響力のある女性100人」に選ばれる。
  • T・ブーン・ピケンズ:「乗っ取り屋」として知られる著名な投資家。BPキャピタル・マネジメント創業者。
  • カイル・バス:ヘイマン・キャピタル・マネジメント創業者、2005年の米国の住宅価格の暴落を予測し、カラ売りにより1億1000万ドルを7倍に増やす。その後、2008年のリーマンショックやギリシャ予測・的中させ、巨万の富を得る。
  • マーク・ファーバー:型破りな発言で著名な逆張り投資家。スイス出身の投資アナリスト。ニューヨーク株式市場の暴落や日本のバブル崩壊などを予見、警告したことで有名。2008年の金融危機も前年に指摘していた。
  • チャールズ・シュワブ:格安手数料で有名な証券会社チャールズ・シュワブ創業者。高額料金を課す仲介人を通さず、個人投資家が直接、株を 売買できる投資革命を牽引した。
  • ジョン・テンプルトン卿:20世紀最強の投資家。テンプルトン・ミューチュアル・ファンド創始者。「他人が絶望して売りに出した時に買い、他人が最高の好景気だと買いに走るときに売る」という徹底した逆張りで巨額の富を生み出した。

和訳版の書籍について

ちなみに、原著「MONEY: MASTER THE GAME 」は一冊の著書で、日本語版はKindleだと1冊で読めます。(世界のエリート投資家は何を考えているのか、何を見て動くのか【電子オリジナル版】)

本の場合には、2冊に分冊化され、下記1~6章に相当する部分が「世界のカリスマ投資家は何を考えているのか」に、7~9章に相当する分が「世界のエリート投資家は何を見て動くのか」に分けて販売されています。

  • 1章 「マネー・ゲームに勝つ」ための原則
  • 2章  この「9つの神話」にだまされるな
  • 3章  自分の夢の「実現コスト」はいくらか?
  • 4章  人生において一番大切な「投資」の決断
  • 5章  どんな経済下でも確実に利益を出せる
  • 6章 「投資界のカリスマ」は何を見て動くのか
  • 7章 「投資のチャンス」は到るところに
  • 8章 人生を切り拓くのは「知識」ではなく「行動」
  • 9章 「真の豊かさ」を手にする最後の秘密
ABOUT ME
ザリガニ
本サイトの管理人・運営者のザリガニです。 東京で外資系化学系メーカーのサラリーマン(研究開発職)をしています。 主に投資・家計・資産運用に関する記事を紹介します。ときどき運動や英語の勉強なども書く雑記ブログです。 趣味は運動と旅行。山登りと筋トレ、ランニングなど。犬と猫も好き。




COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です