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従業員持株会に加入した話 ~ リスクを受け入れてメリットを享受する

こんにちは、ザリガニです。

 

今回は、私が勤務している会社の持株会に加入した話です。

私はこれまで、持株会には参加していませんでした。しかしながらいろいろな検討を経て、2019年に入って持株会に入り3万円/月の積み立てを始めました。

その時の考えた記録をまとめました。

 

有り体に言うと、

  • 勤務先は株主還元の姿勢が強いし、
  • 配当利回りも4%台でそれなりに良いし、年4回の配当で配当再投資(DRIP)の効果も受けられるし、
  • 勤務先じゃなかったら、個別株としておそらく購入している銘柄だし、
  • 自分の資産状況・家計の状況を考えるとリスクの一極集中にはならないと思うし、
  • だったら、無理のない範囲で持株会を活用しよう。奨励金もつくし。手数料関係もかからないし。
  • 継続的な拠出積み立てと配当利回り、増配率を考えると、これまでの年次の月額給与ベースアップ額を上回る配当を得られるようになりそうだぞ。

という感じです。

 

それでは、どうぞ。


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持株会のメリットとデメリット

持株会のメリット

持株会のメリットについては、以下のようなものがあります。

<経営者から見て>
(1)株主構成が安定し、敵対的買収に対する抑止力になる
(2)社員の忠誠心の向上になる
(3)会社が上場を目指す場合に、資本政策面における安定化の一助となる

<従業員から見て>
(1)1,000円から手軽に始められる
(2)天引きで積み立てられる
(3)奨励金が付与される場合がある

引用:DIAMOND online  「従業員持株会」に安易に手を出してはいけない理由

 

一方で、持株会加入の是非をネットで検索してみると、多くの記事がデメリットについて触れています。

持株会のデメリットは資産の過度な一極集中

持株会に対するリスクとして語られる最大のものは、勤務先に対するリスクの過度な集中・依存です。

すなわち、毎月の給料を会社から得ていることに加え、その給料の一部を持株にして保有することにより、フロー収入とストックの資産を一つの会社に依存してしまうということです。

 

もし勤務先が倒産してしまった場合、職を失ってしまうだけでなく、株式が紙切れとなってしまい、収入先と資産の双方を失ってしまうことになります。

また、手取りの現金額が減るため、日常生活への影響や生活防衛資金の構築、他の資産への割り振りなどにも影響が出てきます。現金を保有することで得られる自由度が失われるということです。

このような理由で、私は会社員になって以来これまで、持株会には加入していませんでした。

 

しかし、以下のような検討を経て、毎月3万円の積み立てを開始しました。

 

持株会に入る前に検討したこと

持株会に加入する前に、以下の3つの面から検討・確認を行いました。

  1. 資産の面
  2. 持株会の制度の面
  3. 勤務先の株式が投資先として妥当であるかという面

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私の資産面から

  • 毎月の収入・インカム
  • 生活防衛資金の額
  • リスク資産の額と保有株式・ETFの銘柄数、その比率

 

現在ザリガニ家は夫婦2人暮らしでダブルインカムです。

一方の給料の範囲内で生活のやりくりができており、もう一方の給料は貯蓄・資産形成に回せる状況です。また、生活防衛資金を18カ月分確保できています。

 

現在の運用資産は個別銘柄が現在16~17銘柄ほどです。加えてETFとしてVTIとVYMも保有しています。VTIとVYMの保有割合は、全体の3割強です。

これらの資産に、自社持ち株を例えば最大100万円分追加するとすると、全体の資産に対しておよそ7~8%くらいを占めることになります。

 

持株会参加によって毎月の手取り給料が減少するデメリットはありますが、上記のような保有資産の観点から考えると、勤務先に対するリスク集中度はそこまで大きくない状態にコントロールできていると感じました。

手取り給料を現金として受け取りたい場合も出てくるかと思います。ライフイベントの変化が生じた場合などです。このような時には、拠出口数を最低額(1,000円)にしたり、拠出を保留させることで対応できるかと思います。

 

持株会の制度面から

持株会に加入する前に、以下のような制度面を検討・確認しました。

  • 奨励金の有無
  • 拠出金の口数変更のタイミング、拠出中止のタイミング
  • 配当の付与・再投資のルール
  • 持株会内の事務手数料
  • 税金の取り扱い
  • 株式現物を払い出す時のルール
  • 払い出し先の証券会社、その証券会社での取り扱いルール、口座の種類(特定か一般口座か)、継続保有時の管理手数料、
  • 払い出し先から他の証券会社(例:SBI証券や楽天証券、サクソバンク証券など)への移管が可能か

これらの多くは勤務先の持株会の規程で確認可能でした。

 

現在私が保有している株式資産は、基本的にバイ&ホールドであり、長期保有を志向しています。同様に、勤務先の株式もいったん持株会に加入して拠出額を指定してしまえば、あとはほったらかしで運用できますから、相性がよいです。

 

毎月の給与支払い時に、拠出金+奨励金分の株式が購入されます。配当が支払われた際には相当額がそのまま株式として付与されます。

株式の購入・配当再投資の時には、購入時の手数料、事務・管理手数料もかかりません。1株未満の額であっても、小数点第4~5桁まで換算された上で株式が付与されます。無駄が生じません。個人的にはこの点が魅力でした。

 

持株会で生じる買付・為替の手数料関係は会社負担です。証券会社で株式を通常購入するよりも有利に買い付けることができます。

 

売却・払い出しを希望する際は、人事・総務部に申告するだけです。以後、規程上のルールにしたがって代行業者が淡々と手続き処理してくれます。その代わり、売却・払い出しは「申告から3か月後の第1営業日に行われる」といった形で、時間はかかります。

上司等への申告は不要で、会社への忠誠心うんぬんとか昇格・昇給へのうんぬんは介在しないです(と私は理解しています。)というか、たぶん直属の上司や所属部門長に知られるシステムにはなっていません。このあたりは国内企業と違う企業文化かもしれません。

 

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そもそも投資先として妥当であるかという面から

  • 株式を購入する投資先そのものとしての妥当性(配当利回り、配当性向、営業利益率、総売上高、営業・フリーキャッシュフロー、自己資本比率、ビジネスモデル、時価総額、景気感受性等々)
  • 株価と為替の変動リスク
  • 自分がクビになるリスク
  • 倒産リスク

 

投資先そのものの妥当性はアリと判断しています(詳細は割愛します)。私が同業他社の人間であったら購入していると思います。

 

弊社は米国市場に上場しており、持株会拠出額をドル転して株式を買い付けることになります。ここで引き受けるリスクは株価と為替の変動リスクです。

超円高(80円とか)で株式が近年の価額の30~50%に下落したとしても、毎月のドルコスト買付、奨励金額、配当性向と配当利回りに基づく配当再投資などの数字を勘案すると、長期志向で保有していけば、持株会内の運用でマイナスになる可能性は低いと判断しています。

 

自身がクビになるリスク、内部から見た当面の倒産リスクも低いと判断しています(汗)。事業の再編やスピンアウト、あるいは被買収などはありうると思いますが、上場廃止のリスクは当面ないかと思います。

 

終わりに

配当再投資の仕組みを最大限活用しようと考えている私にとって、持株会への参加はひとつのオプションでした。

しかし、これまではリスクの過度な集中という観点から、持株会の加入は見送っていました。

現在の状況を鑑みて、まずは毎月3万円を積み立てることにしました。これを3年間ほど継続し、拠出額100万円をめどに積み立てようと思います。

  • 現在の資産内容(資産の分散性、勤務先への依存割合)
  • 現在の家計状況(DINKS 2馬力かつ生活防衛資金18カ月)
  • 奨励金と配当再投資の面から、持株会参加がメリットになると判断したこと
  • 勤務先の株式投資に足ると判断したこと、配当利回りも高いこと。
  • 株価と為替の変動リスクを受け入れられること
  • 当面、現在の勤務先で働く予定であること、勤務先の倒産リスクは低い(だろう)と感じていること

 

3万円×12カ月×3年で108万円、これに奨励金と配当再投資が加わることになります。

拠出額が100万円を超えてきたら、拠出額を最低額(1000円/月)に下げて配当再投資のみに切り替える、さらに継続するなど、毎年振り返りながら柔軟に対応していこうと思います。

 

国内証券会社でも、サクソバンク証券がDRIP(配当再投資)制度を導入しています。2019年夏には源泉徴収なしの特定口座が、来年には源泉徴収ありの特定口座に対応するといわれています。

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今回の持株会と合わせて、長期保有&DRIP(配当再投資)の相性がよいポートフォリオを作っていけたらと思います。

 

それでは、また。

 

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本サイトの管理人・運営者のザリガニです。 東京で外資系化学系メーカーのサラリーマンをしています。 主に投資・家計・資産運用に関する記事を紹介します。ときどき運動や英語の勉強なども書く雑記ブログです。 趣味は運動と旅行。山登りと筋トレ、ランニングなど。犬と猫も好き。




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