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DRIP(配当再投資)とは? そのメリットは?|長期的な資産運用を複利のチカラで効率的に行う

こんにちは、ザリガニです。

今回は、DRIP(配当再投資)についてまとめました。

 

DRIPとは、日本語で「配当再投資」とあるように、配当を再投資する方法の一つです。

ザリガニ
ザリガニ
(心の声:そのまんまやん。。。)

 

このDRIPは、配当を現金ではなく株式として受領します。このことで保有株数が増えていく仕組みです。

配当を受けるたびにその銘柄の株数を増やしていくことで、複利的に資産を増やしていくことを目的にしています。

 

このDRIPという仕組み、個人的にはとても気になっていました。

最近海外株の取り扱いを始めたサクソバンク証券でDRIPを使えるというニュースもあり、DRIPについてまとめることにしました。

 

DRIPは、配当再投資を手間なくムダなくコストを最小限にしながら行える方法で、個人投資家が長期資産運用を行う上で活用できる良い方法の1つだと思っています。

それでは、どうぞ。

 


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DRIPとは?

DRIPとは、Dividend Reinvestment Planの頭文字から来たものであり、日本語では「配当再投資」とか「配当金再投資制度」と訳されることが多いです。

 

DRIPを一言で言うと、

  • 保有株式の配当金を現金ではなく、その銘柄の株式で受領する制度

です。

 

DRIPのメリットとは?

DRIPを行う上でいくつかのメリットがあります。

  1. 配当を端株で受け取ることができる(証券会社によって取り扱いは異なります*)
    • 例えば株価10ドルの銘柄を1株保有しており、1ドルが配当された場合、その1ドルの代わりに0.1株が割り当てられ、保有株数は計1.1株となる。
  2. 買付手数料がかからない
  3. 配当分配時に即時再投資され、投資家本人のアクションは不要
  4. 配当のたびに再投資され、複利の効果を享受できる。
  5. DRIPによる再配当で時間的分散(=ドルコスト平均法)を図ることができる。
    • 米国の場合、多くの銘柄は四半期(3か月)ごとの配当、計4回の配当です。つまりDRIPを使っていれば、3か月ごとに定期購入することと同義になります。配当額が小さい場合は割り当てられる株数も小さいですが、定期購入による時間分散とドルコスト平均法のメリットを受けることができるでしょう。

*ザリガニ注:サクソバンク証券のDRIPでは端数株に対応しておらず、端数株相当分は現金で配当されます。

受領できる配当金は以下の式で表せます。

  • 配当金総額 =(株数)×(1株当たりの配当金額)

その銘柄を追加購入しなくても、DRIPによって株数は増加し、配当金総額は増えます。さらに増配された場合、1株当たりの配当金額も増えていきます。

 

DRIPによる再投資で保有株式数が増えていくと、そのたびに次の配当額が増えます。すなわち次回のDRIPで得られる株式数も増えるということです(無配や減配にならない限り)。

 

まさに配当が配当を呼ぶ、ということが分かりますね。

中~長期でその銘柄を保有していれば、どんどん保有株数が積みあがっていくことでしょう。

 

また、「株数そのものはいったん保有してしまえば減ることがない」ということもメリットです。株価そのものは上下しますが、保有株数は減ることはありません。DRIPによって増えていくのみです。

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複利の力のおさらい

複利の力については、こちらの3つの記事にもまとめていますので、ぜひご覧ください。

 

特にその②の増配編その③の配当株編については、このDRIP制度と大変相性がよい組み合わせです。

長期的な面でみると、配当再投資をDRIPで自動化し、複利効果を最大限に享受できるののは本当に助かる制度だと思っています。

 

現金で配当を受領する場合のメリット・デメリットと比較する

以下に、DRIPと現金で配当を受け取る場合のメリット・デメリット投資法と比較してみました。

DRIP 現金で配当を受領し、自分で再投資
メリット ・自動で再配当される
・取引手数料が無料
(・証券会社によっては、最低購入金額に満たなくても、端数株として付与される。)
・配当のたびに現金が入ってくるのでキャッシュフローが改善する
・他の銘柄への購入も可能
・現金なので、株の購入以外の目的でもなんでも使える
デメリット ・現金が手元に入ってこないので、キャッシュフローの改善には貢献しない
・同じ銘柄にのみ再投資される
・自分で再配当投資(株式の購入)をしないといけない
・単位株あたりの金額(米国株の場合1株、日本株の場合100株や1000株から)が買えるようなまとまったお金になるまで待機する必要がある。
・購入金額が低いときは手数料負けする
・自分で再投資を繰り返すと、手数料総額がどんどん大きくなる

DRIPのメリットは前項でも述べた通りです。

DRIPのデメリットは、キャッシュとして手元に入ってこないので、キャッシュフローの改善に貢献しないところです。

 

一方、現金で配当を受領する場合、その使い道は自由です。同じ銘柄を買いましても良し、他の銘柄を買ってもよし、生活費やちょっとした贅沢に使ってもよしです。

現金配当の方が自由度は高いですね。

 

現金を再投資に回す場合、単位株(米国株の場合最低1株)あたりの資金が必要となります。配当額が少額の場合、手数料額の占める割合が大きくなって手数料負けしてしまいます。

手数料負けしない額まで資金をプールしておく必要性がでてくるのはデメリットでしょう。購入を繰り返すことにもなるので、どんどん手数料代がかさんでいくことにもなります。

 

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どの証券会社で利用可能?

残念ながら、日本のメジャーな証券会社では、DRIPに対応しているものがありませんでした。

これまではFirstrade証券などの海外証券会社の口座を使う方法がありましたが、英語のサイトであるため、言語的なハードルもありました。

 

しかしながら、つい最近海外株の取り扱いを始めたサクソバンク証券では、DRIP制度を設けています。公式サイトにも以下のような記載があります。

引用元:サクソバンク証券 米国株式取引ルール

 

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DRIPはどれだけ効果的なの?  -具体的な例-

先述のように、DRIPに関するメリットをお伝えしてきましたが、実際その効果はどれほどなのでしょうか?

 

dividend.comのサイトに、DRIPの威力を示したページがありましたので、参考例として紹介します。

 

ペプシコの例

1980年にペプシコに2,000ドル(80株分)を投資した場合、2004年時には約150,000ドル超(約2,800株)相当になりました。

DRIPを24年継続した結果、80株が2,800株に増えたということです。資産額にして75倍です。

 

引用元:dividend.com,  What is a Dividend Reinvestment Plan?

 

フィリップモリスの例

1980年にフィリップモリスに2,000ドル(58株分)を投資した場合、2004年時には約300,000ドル(4,300株超)になりました。

ペプシコと異なり、フィリップモリスの例はDRIPによる株式再配当と株式分割の両方を含みます。資産額にして150倍です。

 

引用元:dividend.com,  What is a Dividend Reinvestment Plan?

 

長期投資と複利、そして再投資の力がまじまじと分かる好例だと思います。

 

もちろん、これは過去の好例銘柄を取り上げたものです。

株価が低迷を続ける、あるいは下がり続けた場合、損失が生じます。再配当された株も含み損になることもあり得ます。株式数が増えたとしても、それ以上に株価が低迷あるいは下がり続けた場合、損失を生じることはあり得ます。

すなわち、購入時の銘柄選択が大切になってくるということです。

長期的に右肩上がりの成長・株価上昇の見込みがある銘柄を購入するということですね。

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終わりに

自動的に投資できること、手数料がかからないことなどを考えると、DRIPを活用するのも一考です。

 

上記では、ペプシコやフィリップモリスといった銘柄を紹介しました。しかしながら、将来にわたって成長・増配を続ける個別株を適切に選択・購入するのは難しいこともあるでしょう。

 

そしたらETFも選択肢に入ってくるのでは?という気にもなってきました。

ちょっと調べてみたところ、ETFでもDRIPを使えそうですね。(海外の証券会社の一例です)

Firstrade’s DRIP Service

Investors at Firstrade have access to a free Dividend Reinvestment Plan (DRIP) that will convert cash distributions into additional shares of the securities that pay them. One stock or ETF can be enrolled, or an entire account. There is no charge to sign up, and even better, the broker-dealer does not charge any commissions when additional shares are purchased with dividends.

引用元:Firstrade DRIP: Dividend Reinvestment Program

 

分散性と高配当、成長性を鑑みて、VYMなんかをDRIPにして投資するのも面白そうです。

他にもVTIとか、VT、VHT(ヘルスケアセクター)、VDC(生活必需品セクター)あたりを買って、放置・気絶、なんてやり方もできるかもしれません。

 

以上のように、DRIPは配当再投資の良い手法の1つだと言えます。DRIPを行う際には、その銘柄選びが非常に重要となります。株価が長期的に成長する、無配・減配の可能性が低いといった要素をクリアしている必要があります。米国株の歴史的なディフェンシブ銘柄(生活必需品や一般消費財クラスなど)はその候補となりそうです。

 

DRIPをつかった銘柄選び、本当に楽しそうです。中長期の資産運用に役立ちますね。

株式やETFを自動で複利運用をできる仕組みを構築できる、そんな機会が日本でも気軽に使えそうになってきました。

私もサクソバンク証券の口座を開設し、DRIPをつかうための準備をすすめています。サクソバンク証券の情報は随時記事にしていきたいと思います。

それでは、また。

 

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サクソバンク証券

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ザリガニ
本サイトの管理人・運営者のザリガニです。 東京で外資系化学系メーカーのサラリーマン(研究開発職)をしています。 主に投資・家計・資産運用に関する記事を紹介します。ときどき運動や英語の勉強なども書く雑記ブログです。 趣味は運動と旅行。山登りと筋トレ、ランニングなど。犬と猫も好き。




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